こんにちは、なまず大家です。
久々のblog更新でワードプレスにあたふたしております(笑)
今回は千葉で落札した物件の残置物を処理したのでその事について書いていきます。
ワタシも初めて残置物を処理業者に任せたので分らない事だらけで色々大変でしたww
目次
「残置物」とは?
不動産競売では切っても切れない縁の深い「残置物」について説明でします。
「残置物」とはその漢字のとおり、不動産競売においての意味合いは落札した物件内に置かれている「モノ」になります。
肝心なのは、土地と建物は落札したとしても「残置物」の所有は最高価買受人つまりは落札者のモノにならないという点です。
ですので、残っている家具や仏壇、本、AKBのCDや固定性のない(動産と認められる物置)はすべて残置物になります。ゴミの残置物扱いになります。
残置物の処理方法は?
落札者のモノでない厄介な残置物ですが、処理としては下記のとおりです
②債務者に残置物放棄同意書にて了解をもらい、落札者が処分
③①も②もできない場合強制執行にて処分
④強制執行はお金も時間もかかるので、落札者が勝手に処分する
この4つくらいの解決パターンがあります。
理想は①ですが、競売にかかるような債務者は往々にして引っ越し代や、モノを運ぶ費用と場所がありません。わたしの落札した物件も債務者の方がお金がなく、置く場所もないので放棄同意書にサインもらい処理したパターンにあてはまります。
①でも②でもできない場合などは(債務者と連絡が取れないパターンや、コミュニケーション自体が取れないヤバイ方)などの場合は③の強制執行しかなくなります。
強制執行についてはいつかは経験したいと思っていますが、結構お金と時間がかかるらしいです。
経験者と一度お話したことありますが、期間はなんだかんだで2ヶ月から3か月。費用が100萬弱かかったそうです。残置物の量にもよりますが、残置物を一度全部搬出して保管してさらに自分で買い取って処分するという罰ゲームのような工程がまっているそうですwwwできればやりたくないのが本音です。
④については、強制執行を行わず自分で鍵をあけて処分する方法です。法律用語で「自力救済」となります。
自力救済(じりききゅうさい、じりょく – 、英: self-help、独: Selbsthilfe)は、民事法の概念で、何らかの権利を侵害された者が、司法手続によらず実力をもって権利回復をはたすことをいう。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
法律上で自力救済は禁止されています。ですので極力使いたくないですが、手間とお金と時間が惜しいときや明らかに訴えてこないだろう、などと想定できる場合には選択肢にあげてもいいかもしれません(自己責任で)。
私も今回の物件で債務者と連絡とれなかったら、自己救済でやろうと覚悟きめていました(笑)何年も放置された家のモノをあれこれ訴える人はいないとおみもいます。
リスクの可能性としては、変な輩が入れ知恵したら介入してきたりして債務者と一緒に「残置物の中に金塊をしまってたのですが知りませんか?」などと訴えてくるケースが考えられます。
リスク承知で自己救済やる場合は、最低でも解錠時からのビデオ撮影で証拠は確保したいです。
なまず大家落札の残置物の量はどれくらいだったのか??
写真をご覧ください・・・・
債務者はお70代の男性で長らく息子さんとすんでいたようですが、競売にかかったので半年前に家をでています。その際に持ち出したものはほぼなかったので家財道具一式という感じです。
家族のアルバムから仏壇(空っぽでホットしました(笑))から、家財道具や息子さんがもっていたオタクグッズなど。さらに工務店みたいなのを過去にやってたらしく、そとの倉庫に大量の工具など。
おおよそ2tトラックで8台から9台くらいの量らしかったですww 初めての残置物処理にしてはかなりのボリュームで引きました。
見積もりとってみた!
見積もり依頼をかけた業者
はじめての経験で、相場もなにもわからないので5社程手当たり次第に見積もりをとってみました。
②タウンページで探した業者 1社
③ネットで探した業者 1社
④くらしのマーケットで探した業者 1社
見積もりの金額
業者名 | 見積もり金額 | コンタクト方法 |
業者A | 489,000 | DM |
業者B | 165,000 | DM |
業者C | 520,000 | タウンページ |
業者D | 379,000 | ネット検索 |
業者E | 420,000 | くらしのマーケット |
という衝撃な結果となりました!!
他業者が40万円台前後が相場とおもわれるのに、一社だけが10万円台です。
他の業者に相談すると「そうゆうのは不法投棄の可能性がありますから気を付けてください!」とか「そこまでの金額はできませんが、他よりは安くします!」など金額後出しじゃんけんの中古車販売店みたいな事ばかりいってきました。
B社は怪しくないか調べてました
流石に安いので色々調べました。
処理業者は免許登録が必要なので、会社にちゃんと免許番号があるか確認しました。B社はHPや営業さんの話をうかがうと千葉地裁の下請けで残置物を扱う会社のようです。
また、廃棄物処理には「マニュフェスト」なるものが必要になるそうです。
マニフェスト制度は、産業廃棄物の委託処理における排出事業者責任の明確化と、不法投棄の未然防止を目的として実施されています。産業廃棄物は、排出事業者が自らの責任で適正に処理することになっています。その処理を他人に委託する場合には、産業廃棄物の名称、運搬業者名、処分業者名、取扱い上の注意事項などを記載したマニフェスト(産業廃棄物管理票)を交付して、産業廃棄物と一緒に流通させることにより、産業廃棄物に関する正確な情報を伝えるとともに、委託した産業廃棄物が適正に処理されていることを把握する必要があります。
引用 財団法人 日本産業廃棄物処理振興センターHPより
様は、預かった廃棄物を委託処理した場合にその過程を明らかにする書類です。今回のB社は自社で最終処分までやるということで自社マニュフェストなるものを出すと話していました。
結局B社に発注・・・・・結果は?
ちょっとびびりましたが、さすがに20万以上安いのでB社に発注しました。作業の結果ですが・・・・
綺麗さっぱりです(笑)
実際に作業はみていないので、どんな人たちがきたのかは不明ですが(笑)結果としては満足です。段取りも「カーテンレールや照明はどうするか?」「残すものはないか?」など電話で事前打ち合わせしたので特に問題ありませんでした。
唯一しくじったのは、靴箱を撤去されたことです。
わたしの中で靴箱は固定されているモノ扱いだったので、特に言及しなかったのですがこれも残置物なので残しておいてくださいと言っておくべきでしたね。
靴箱やTVのブースターは使える可能性があるので今後は先に確認しておきたいと思います。
結論 B社で全然問題なかった!見積もり複数とるの大事
その後無事にマニュフェストももらいましたし、作業について近隣住民に聞き込みしましたが挨拶もしてて特に問題なかったとのことでした。
しかし、他4社が口をそろえて最低でも35万以上はかかるといっていたものがどうしてこの値段でできるのか?
会社の空腹具合なのか?現場がちょうどちかかったのか?など不明ですが、結果としては満足してます。
残置物処理だけで40万とかいかれてたら、想定利回りが大分さがってました。実は競売を甘くみてて、「債務者がもっていって出てくれるだろ」との前提で入札してましたww
また、処分したいモノについてはよくよく担当者に話しておくのと現場の人にわかりやすいように養生テープ貼って「捨てちゃだめ!」って明記するようにしています。
今後は、残置物処理する前提で予算組を行いたいと思います。
今回はこのへんで、おつきあいありがとうございました!!
✅残置物処理業者から見積もりとってみた
✅業者間の見積もり額の差
✅処理作業後ってどんな感じなの?