こんにちは、なまずです。
今回は競売不動産やっていると、何度も遭遇する『取り下げ』について書いていきます!
✅『取り下げ』されたかどうかの具体的な確認方法
✅取り下げ確認を行うタイミングについて
目次
『取り下げ』について
そもそも『取り下げ』とは何なのか?
『取り下げ』とは、競売を申し立てている債権者が競売申し立て自体を撤回する事です。
撤回されるという事は、自動的にその案件はcloseされて入札できなくなります。我々入札する側が、現地調査に行って汗水たらして準備していたとしても無常にもその競売自体が撤回されてしまうという恐るべき事態ですww
取り下げは債務者でなく債権者のみがその申請を行うことができます。あたりまえですが、債務者側から「家競売にかけられたくないから取り下げてやる!!」という事はできません。
債権者が申請するという事は、大抵は任売が成立し債権者がその金額に同意をしめした為に取り下げ申請をします。債権者が一社(ひとり)だけなど綺麗な債権だと取り下げられるケースもあるようです。
逆に、債権者が複数いて互いに主義主張を述べややこしい場合には競売が着地点となる事が多いようです。
『取り下げ』申請が可能な期限は?
我々入札する側からすると恐怖の取り下げですが、申請するタイムリミットがあります。
一般的には開札日まで可能という事になっているようです。開札日には最高価買受人が決まるので、それまで申請可能という事です。
ただし、書類を執行官に提出して受理される時間があるので、現実的には開札の2日前までとなっているようです。
私も初めて知ったのですが、実は本来は売却許可決定がでて代金納付が完了するまでは取り下げ申請が可能みたいです。
ただし、最高価買受人が決定した後(即ち開札後)の取り下げ申請には最高価買受人及び次順位買受人の同意がいります。
せっかく落札した物件に対して「どーぞ取り下げてもいいですよ♪」なんて人は誰もいないので、現実的には開札の二日前までと覚えておきましょう。
フローで説明するとこんな感じです
『取り下げ』されたかどうかの確認方法
確認方法は2つ!執行官室に電話で聞くのと、BITで確認する
確認する方法は2つあります。
1つは執行官室に電話をかけて確認、もう1つはBITで取り下げ情報の確認です。後者は取り下げ情報にタイムラグがある(と思う、実際に比べた事ないので今度執行官に確認してみますね)ので電話確認一択で良いと思います!
具体的な電話のやりとりはこんな感じですよ
このパターンと、取り下げされている件数が少ないときは受付の人が現時点で取り下げられている番号を読み上げてくれるパターンがあります。
簡単ですよね?コミュ症のワタクシでもできますからやってみてくださいね。
執行官室の連絡先とBITでの確認方法
各裁判所支部の執行官室の連絡先はBITのココに網羅されております!そのうちスマホの電話帖が執行官室で溢れますよw
一般的に執行官室が入札までを担当し、売却許可決定がでたあとは売却係が担当となります。ですので、入札全般の問い合わせなどは基本的に執行官室でOKです。
取り下げ情報の検索はココ。実は私も本日はじめてBITで検索することができると知りました。
『取り下げ』の確認をいつすべきか?
なまず大家が考える理想の確認タイミング
上記で述べた通り、取り下げは開札日まで申請可能となります。ですのでわたしが考える理想の確認時期は「入札期間終了日の2,3日前に取り下げ確認を行い、取り下げがなかったら保証金を振り込み入札書類を郵送する」です。
なぜ2、3日前かというと執行官室に持ちこめば最終日でも対応は可能ですが、通常は書留で入札書類を郵送するのでその期間をみています。ちなみにワタシは2日前に郵送して、ちゃんと届くかどうかのスリルを味わうことにしていますw
銀行で保証金を入金してから確認ではないですよ!入金する前にちゃんと電話しましょう。入金して、書類全部つくって電話してみたら「取り下げられました」なんて不幸に見舞われるかもしれません。
遠出で現地確認行く際は・・・
実は今日、車で3時間半かけてある物件を現地確認してきました。入札締め切り一週間前のタイミングです。車を運転してて気づいたんですが、出発する前日に「取り下げ」を確認しておくべきでした。でないとせっかくの遠出が水泡に帰す可能性もあります。幸い取り下げられてませんでしたが、次回からは注意したいと思います。
入札締め切り日に確認したとしても安心はできない!
こんな感じで毎回『取り下げ』の有無を確認して入札しています。ただし、これだけでは100%回避できないんです!
何故なら入札期間締め切りから開札日までおおよそ1週間の時間があるからです。この間に取り下げ申請をされて、涙をのんだことが数度あります・・・・
しかも大体欲しくて仕方ないような物件なんです(そうゆう物件は任売が成立する可能性も高いかもしれませんね)
皆さんも取り下げ確認を適切な時期に行って、自分の手間と時間をロスしないようしてください!今回はここまでです、お付き合いありがとうございました。