競売不動産 実際に体験した占有解除 野田戸建て編

こんにちは、なまず大家です。

今回も、以前落札した戸建ての占有解除についてお話します。

千葉県野田市で落札した戸建ての占有解除についてです。占有解除といっても、今回の物件は中は誰も住んでおらず残置物処理のための念書をもらうことがメインとなります。

占有解除については、こないだの記事で詳しくかいたのでそちらを参照ください。

占有解除 野田戸建て編

物件スペックと占有者について

物件状況と占有者はこんな感じ
①築32年の戸建て

②事業用融資の担保にこの自宅が設定されて、返済が滞り競売に

③三点セットでは、債務者が空き家のまま占有とのこと

④ベトナム人の寮として使っていた?

⑤残置物は写真で見る限りかなりありそう

前回書いた東金と異なり、住んでいる人は最初からいないとわかっていました。

空き家占有の際行わなければいけないこと

『空き家』=占有者がいない=楽!!

とはなりません(笑)

空き家とわかって落札する場合は、債務者にあってやらなければならないことがあります。

①残置物がある場合、残置物放棄同意書にサインをもらう

②できれば鍵や建築図面、残置家電の保証書などをゲット

①について。三点セットに、「ほとんど残置物とおもわれるものがみられない」等の記載があれば不要ですが残置物がある場合は勝手に処分できません。落札したのは土地と建物であり、残置物は含まれないからです。ですので債務者とコンタクトして、残置物放棄の同意書にサインしてもらいます。

筋からいえば、残置物を債務者の責任でキレイさっぱり搬出してもらうんですが大体は費用的に厳しいので落札者の負担で処分する事になります。

②についても、鍵があれば業者を呼ぶ必要ありませんし、図面も今後リフォームや売却の際になにかと便利です。

落札からコンタクトまで

落札が分かったと同時に執行官室に電話です。最高価買受人として、詳しい資料を閲覧できる最速の日程を確認します。おおよそ、改札日から2,3日後が多いです。まちがっても落札と同時に裁判所いかないでくださいよ、まだみれません。

後日、資料閲覧の結果以下の事がわかりました

資料閲覧で分かったこと
①債務者の現在居宅しているとおもわれる住所

②携帯電話番号

携帯番号を入手できることは初めてでしたが、これだけあれば直ぐにコンタクトとれそうです!

債務者の方にコンタクト開始

携帯番号に電話しまいたが、残念ながら不通でした。

しかたないので現在のすまいと思われる物件から車で10分程度の場所を訪問。表札は他の方の名前で、庭は荒れていて住んでる感があまりありません。いやな予感しかしません。このままコンタクトできなくて強制執行で金が飛んでくんじゃなかと震えだしてますww

近所に聞き取りした結果、債務者の方がすんでいる住所で間違いないとのことでした。色々お話を伺うと、奥さんはベトナムの方で近くの工場で働いている。ご本人はあまり帰宅していないんじゃないかとのことでした。

住んでる所がわかれば、もう一息です。その日は置手紙をのこして退散しました。

なかなか連絡がこない・・・

なかなか連絡が来ませんでした。聞き取りでも本人が住んでいるようだし、固定資産税評価証明をとった際にも現住所の確認をしていますので間違いありません。

その後何度か現地にいきましたが、誰もおらず連絡とれませんでした。3度くらい訪問した際にようやく奥さんに会うことができ、事情を話し旦那さんの携帯番号を教えてもらうことができました。

電話をかけるととんとん拍子に

電話をかけるとBさんとしますが、Bさんはいつも柏で配達の仕事をしておりほとんど野田にもどれないと言っていました。また、競売にかかった物件とはすぐにでも関わりを断ちたいので鍵でも図面でもなんでも渡しますとのお話いただきました。

後日、私が柏の喫茶店で待ち合わせをしてBさんとお会いしました。

Bさんは貿易のお仕事をされていて、ベトナム人研修生をうけいれてかなり大きな事業をやられていたそうです。そして今回落札した戸建ては、もともとは実家で離婚後にベトナム人研修生の寮として使っていたようです。

その後、事業が思わしくいかず返済も滞り競売に至ったとのことでした。

あの戸建てには、なんの未練もないのでサインでもなんでもしますという感じでした。

残置物処理は金銭的に厳しいということなので、放棄同意書にサインもらいました。また鍵と図面もいただけました。

色々話してくれるので、近隣の住民との関係性についてもヒアリングしました。両隣とは良好だが、はす向かいの何某さんはクレーマーだとか嫌な情報もゲットできましたww

順調な占有解除

当初なかなかコンタクトとれないので焦りましたが、電話連絡とれてからはトントン拍子で事が進みました。放棄同意サインやら鍵には最悪5000円とか1万とかお礼の費用は予算を組んでいるんですが、今回も不要でした。喫茶店のコーヒー代くらいですみました。

Bさんは現在運送業のお仕事で忙しそうでした。本当にごく普通に働いているおじさんという感じでした。

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